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当社の事業内容
1.細胞塊・スフェロイド三次元培養マイクロプレート「TASCL」(タスクル)
再生医療において細胞塊・スフェロイドの三次元培養(3D culture)のニーズが高まっています。弊社は細胞塊・スフェロイド三次元培養マイクロプレート「TASCL」(タスクル)を微細加工技術と表面処理技術によって開発しました。その特長は、ほぼ均質な形状・大きさの細胞塊を一度に大量培養できることと、約1ヵ月の長期培養により分化誘導が可能なことです。使い方は簡単で、TASCL上で細胞の顕微鏡観察も可能です。培地交換が容易で、器材や培地・試薬のトータルコストも安く済みます。

細胞塊・スフェロイド三次元培養マイクロプレートTASCL

細胞塊・スフェロイド三次元培養マイクロプレートTASCL商品パッケージ(1セット)
2.医療施設向け再生医療導入支援サービス
これから再生医療を導入されようとするクリニックなどの医療施設向けに、次のサービスを提供します。
①再生医療等委員会申請支援サービス
②細胞等加工コーディネートサービス
①再生医療等委員会申請支援サービス
クリニックが再生医療を開始するうえで必要となる、再生医療等委員会(特定認定再生医療等委員会/認定再生医療等委員会)の審査手続きをサポートします。当社は再生医療等委員会の審査手続きに精通しているため、ポイントを押さえた申請書作成の支援を行います。
②細胞等加工コーディネートサービス
PRP治療と脂肪由来幹細胞治療の細胞等加工支援を行います。当社は、国内トップレベルの再生医療の実績があるクリニックと提携しており、PRPの加工や幹細胞・幹細胞塊の加工・保管の委託契約をコーディネートします。幹細胞塊の加工は他にはない特長です。なお、PRP融解液は一旦冷凍することで細胞組織ではなくなるため、再生医療等委員会の審査は不要となります。
3.細胞塊自動培養装置の開発
細胞塊を移植治療に用いるには、大量の細胞塊が必要になります。TASCLを使って培養することもできますが、手間がかかります。そこで、細胞塊を自動で培養する装置の開発を構想しています。
4.細胞塊を用いた新たな治療法の開発
細胞塊移植治療だけでなく、細胞塊を用いた新たな治療法として、細胞塊シート移植治療、共培養細胞塊移植治療、PRP幹細胞塊治療などの実現を目指しています。
細胞の三次元培養による細胞塊・スフェロイドとは
再生医療分野において、細胞を三次元培養した細胞の塊、すなわち細胞塊(さいぼうかい)またはスフェロイド、胚様体が、次の用途で注目されています。
1.移植治療
2.臓器再生・オルガノイド培養
3.がんなどの治療法の研究
4.薬剤スクリーニング
弊社は細胞塊の培養デバイスの製造販売、細胞塊の加工販売、細胞塊を用いた新たな治療法の開発を手掛けています。
シムスバイオについて
細胞塊・スフェロイドにフォーカスして再生医療の革新を図る
株式会社シムスバイオは、細胞塊・スフェロイドにフォーカスして再生医療の革新を図るバイオベンチャー企業です。
弊社の出発点は、ある臓器の細胞塊を効率的に三次元培養する方法を微細加工技術によって実現しようとしたことです。東京大学の微細加工技術をもとに、細胞塊・スフェロイド三次元培養マイクロプレート「TASCL(タスクル)」を開発。2018年7月11日に弊社を設立し、2019年からTASCLの製造販売を行っています。
また、これから再生医療を導入しようとするクリニックなど医療施設向けに、再生医療等委員会や厚生局への手続きのサポートや、細胞等加工物を受託加工ができる細胞加工施設とのコーディネートを行います。
弊社は今後、細胞塊自動培養装置(Desktop-CPC)の開発により、細胞塊を自動的に大量培養し、同時に細胞塊の品質管理を自動的に行うことを目指しています。これにより細胞塊治療の低コスト化を図ります。
また、弊社は細胞塊を用いた新たな移植治療の実現を目指します。
当社が提供する製品や治療法が、いずれ再生医療の研究や臨床の現場に普及し、国内外の再生医療の推進に貢献することを願っております。